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豊洲移転問題と小池都知事

築地市場から豊洲市場への移転問題が、未だに決まらず業者が悲鳴を上げております。豊洲新市場から有害物質のベンゼンだのシアンなどが検出された問題で、1月以降移転が開始されるはずだったものが3月下旬になってもまだ一向に動きが出ておりません。

そして築地市場からも老朽化で危険度が増す一方で、しかも有害物質の検出まで出てきました。

さあ、小池都知事はどうするのでしょうか。

どう考えても、早く市場を移転しないと様々な問題が噴出してきます。保障問題も金額的に耐えられなくなってきます。

4月に移転を決行すべきでしょう。移転した後でも、不透明な築地市場移転決議の審議は出来るはずです。

そして小池都知事が考えているかどうかは判りませんが、もはや築地移転の問題は今度の都議選には使えません。

このまま引っ張ると、逆に小池都知事側に不利に働くでしょう。

あの東京のドンと言われた内田茂氏も次期都議選には不出馬で、少なくとも表舞台からは消えていきます。

五輪問題の大会組織委・森喜朗会長の影響力を下げるためにも、小池都知事がリーダーシップを発揮出来るように、早く豊洲移転を開始しなければならないはずです。

現在小池都知事の敵側に立っている自民党都議連は、移転の妨害工作として豊洲の土壌汚染を声高に持ち出しているように思います。

ベンゼンが許容量の100倍出たとかシアンが検出されたという、その基準値は「飲料水」の場合に適用される基準です。

豊洲で出ているのは、せいぜいトイレ用水に使い、あとは廃棄する水ですから、何の問題もないはずです。

ベンゼンを重視するのは、これが発がん物質であるからですが、これは自動車の排気ガスに多く含まれております。

すなわち、大気に吐き出されたベンゼンが土壌に雨水と一緒に吸い込まれた結果、飲料水としての基準値の100倍が検出されているわけです。

東京都内にある駐車場の土壌を検査すれば、そのくらいの数値は出て来るのではないでしょうか。シアンがどうして検出されたのかは判りませんが、印刷インクなどにシアン化合物が使われますから、そのような物質が浸み込んだ土壌を検査したのかも知れませんね。

ベンゼンの検出は、土地取引における土壌検査でいつも厄介になる物質です。検査する業者によっては、検体採集の場所をベンゼンが出ない部分を探して検査し、公的検査を通す業者も居ります。

もし、自民党都議連がベンゼンを検出させて小池都知事を追い込無作戦だったとしたら、業者にベンゼンの出そうなところを採取しろ・・・と言えばこのような結果が出て来るのではないでしょうか。

ベンゼンの地下水と、市場(いちば)使用の水源は完全に隔離(アイソレート)されていて問題がないことが専門家の意見で判った。従って4月X日から移転を開始する」とすれば良いだけです。

その上で、「『不透明な築地市場移転決議の審議』については今後も百条委員会にてその決定の経緯を審議していく」と述べればいいのではないでしょうか。

小池都知事にとって、豊洲の汚染水問題は基本的にはどうでもいいはずです。ただ、誰かの細工なのかどうか、問題がマスコミによって誇大に拡散されてしまった以上、その火消を行う責任はあるでしょう。

問題なのは、豊洲移転を決定してから建設工事に至るまで、不正はなかったかどうか、それを検証することが必要ということです。

見積もりの根拠、業者選択の経緯、市場利権の割り当てなど、「不明瞭な部分があるのでそこを明らかにする」と言うのが重要なのだと思います。

小池都知事は疑いを持っているわけではなく、「不明瞭だ」というわけです。そこで地方自治法第100条にある「普通地方公共団体の議会は、当該普通地方公共団体の事務に関する調査を行い、選挙人その他の関係人の出頭及び証言並びに記録の提出を請求することができる」という法のもとで「百条委員会」を作ったわけですから、ここで経緯を透明化(見える化)して欲しいですね。

石原元都知事の20日の証言、「担当者に一任していた」の担当者とは誰なのか・・などを詰めていくと、契約などの経緯も判ってくるはずです。豊洲移転が始まってもこのような出頭、証言は続けられると思いますから。目的は「見える化」にあるのですから。

その上で、都議会議員選挙を行いたいものです。