The making of Paul McCartneys granny square waistcoat / ポール・マッカートニーのベストを作ってみた(3)

ベストのモチーフの配色については、見るものによって色が全然違って見えて、何を基準にすればよいやら。リストアされた”Beatles 1+”の映像ですら、カットによって見え方が違うし、ヴィヴィッドすぎてリアルに近い色がわからない。おまけに、アップで映るのはポールの顔が見える同じカットばかりで(当たり前や)、脇の部分や背中のアップなんてなくて、細かい配色なんてわかりませんでした。なのでそんなに正確ではないものの、映像で見える部分はある程度それを参考に配色を決め、わからない部分は他の部分と被らないように適当に色を割り当てていきました。外側1色は全部共通のグレーとはいえ、1つのモチーフにつき5色もあり、それを92枚分決めるのは大変でした。結果、3か所同じ配色になってしまいましたが、それはご愛嬌。

<見えそうで見えないところとか>

<わからないところは適当に配色>

配色と同時に決めていたのが、全部で何色使うか。ある程度色数がなければ色の組み合わせが大分かぶってしまいます。とはいえ、そんなに沢山使ってもキリがないし、コストがかかりすぎるし。最終的に決めたのが、ベースのグレーを含めた15色です。

色が決まったら、今度は毛糸選び。参考にしたブログの海外の方は、3PLYという毛糸を使ったというので、「3PLYって何?」と調べると、中細相当の毛糸らしいとわかりました。ひょっとして、3本の糸を1本にしてあるってのがPLY?未だによくわかりません。

(これに限らず、今後書くことは、編み物のベテランさんが読んだら悲鳴をあげそうなひどいもんだと思います…)

毛糸選びに関しては、上記の中細で、選んだ色とおおむね同じ色が揃っていて、4月下旬に着るのでウール以外で暑くならなそうな素材のもの、としました。なおかつ安い!これ重要です。初めて作る衣類、しかもほんの一瞬だけ着るコスプレ(しかも現代的にちょっとダサい)のために、高級な毛糸なんて使えません、私は。失敗したら…と考えると、なおさらです。手芸店もまわりましたが、結局ネット通販でハマナカの「ホームメイド アクリックM」というアクリル毛糸を買いました。1個約90m。120円くらい。これ、ほかのサイズは普通に売ってますが、Mサイズは案外店頭では見かけませんでした。足りなかったら追加とるのに送料高くつくとヒヤヒヤ。本当は上品めな色の毛糸、できれば綿でできているものがよかったのですが、高いし、アクリル毛糸のヴィヴィッドな色遣いのほうがポールの着ていたそれに近いと思うので、まあ良しとします。

毛糸の数としては、1色につき2つ。配色をしていた上で、そんなに使わなそうなものは1つにしておきました。そしてベースとなるグレーは5玉。毛糸で着るもの作ったことないし、どのくらい使うのか見当もつかないので、これは先のブログの海外の方にならいました。グレーは最後の頃、足りるか不安になりましたが、わずかに残ったくらいで丁度良い量でした。あとは大体1玉で済み、メジャーな色3〜4色だけ2玉目突入という感じでした。

ちなみにネット通販で3色マイナー色を注文し忘れて、代わりに店頭で同じメーカーのピエロというシリーズの中細を1つずつ買いました。これは180円くらいしたような。

編み針については、2/0号、4/0号、6/0号を使いました。普通のモチーフベストなら、1つでできますが、前後ろでモチーフのサイズがかなり違うので、大小のモチーフを編むためにまず2本。1本できつく編んで小さくしたり、ゆるく編んで大きくしたりしても、必要なだけのサイズ差は生み出せず、最低2本は必要になりました。もう1本は、モチーフ同士のサイズ差の緩和とつなげるときの違和感の解消に中くらいのサイズを編むためです。結局、大中小とさらにその中間の微妙なサイズと、エリアを分けて計5種類のサイズを編むことにしました。中間サイズのものは本当に微妙で役に立ったのかわかりません。結局そんなに他と差はできなかった気がします。この編み針のサイズを変えてモチーフのサイズ差を出す方法は、ビートルズ仲間の編み物の先輩(自分より大分年下です)にアドバイスをもらって助けられました。

他に必要なものは、最後にモチーフ同士をつなげるのに必要なとじ針。毛糸を切るハサミ。

ここまでが準備となります。次からは編む過程になりますが、大分展開が早くなると思います。ようやくまともなメイキングになるかも。いやならないな。