ほめちぎる自動車学校

◆ほめる、は甘やかすことではない

 最近見たテレビで、「ほめちぎる」自動車学校というのを紹介していた。三重県の南部自動車学校である。指導員が生徒をとにかく褒める、ほめる。

 失敗しても、責めない。失敗したけど、その後のフォローがよかった、とかほめてしまう。運転だけではない。服装やバッグの装飾までほめてしまう。やっぱり、人はほめられるとうれしいものである。モチベーションあがるぜ。

 なんや、それ、どないなっとるねん! ちゃんと、せんかい! 何回ゆうても、あかんやっちゃな! とかなんとか、怒られたら反省するだけでなく、嫌な気分になる。何でそこまで、言われなあかんのな。言いすぎだろ、それは。なんて反発心が出て来る。

◆もういっぺん見せてください

 黒澤明監督とならんで日本映画の巨匠・小津安二郎監督は、役者の演技を何度もなんどやり直しさせるので有名だった。十数回のやり直しはざらだった。どこかどう違うのか、いいのかは言わない。

 上方の歌舞伎の大御所・二代目中村鴈治郎成駒屋)は中村玉緒さんの父である。のちに人間国宝にもなった。主役の鴈治郎に対しても、小津監督は容赦なくやり直しを命じた。しかし、鴈治郎は苛立つこともなく、何度もやり直した。

 小津監督はこう言ったのだ。

「(鴈治郎)先生、今の演技は良かったですね。

 何回見ても、最高ですわ。

 お願いします、先生の演技をもういっぺん生で見せてください」

▲「浮草」1959年 中村雁治郎と京マチ子

 映画には、古い映画や新しい映画というものはない。いい映画とそうでない映画しかない。それは美術や音楽もそうだ。

◆もの言いようである。

 事実を指摘すればいいのに、感情をむき出しにして攻撃するのは、やめてもらいたい。自分に対してでなくても、人がそう言われているのが聞こえたら、嫌になる。単に偉そうに言いいたいだけだろう、としか思わない。人はそんなんでは、動かないのになあ。

         

●小満(しょうまん)

(暦:二十四節気) 5/21〜6/4

 草木などあらゆるものが成長し、大地に満ちてくるということから、小満と名付けられた。秋にまいた麦が穂をつける時期であり、それを見て少し満足するということで、小満と言われる説もある。

 どちらにせよ、とてもいい季節だ。のはずだが、今年は「黄砂」がきつい。目がちくちくする。車の窓を開けて走るのが好きだが、閉めてエアコンつけてる。なんか爽快感がない。こんなん、わが人生初めてだ。

(▲写真は黄砂のイメージ画像)

*「二十四節気」とは、一年間を二十四等分して、それぞれにふさわしい名称をつけたもの。半月毎の季節の変化を表す。

◆蚕起食桑(かいこ おきて くわを はむ)

(暦:七十二候) 5/21〜25

 蚕(かいこ)が桑の葉をたくさん食べる時季。そのために桑の葉を摘む時季でもある。

 といっても、お蚕さんを見たことがない。

*「七十二候」とは、二十四節気をさらに三等分し、一年間を七十二等分したもの。五日ごとになる。気象の動きや動植物の変化を知らせるもの。ちなみに「気候」という言葉は、この「節気」と「候」からできている。