安倍首相、過去に「加計学園」役員 年報酬14万円受ける

http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201705/CK2017053002000255.html

 安倍晋三首相は三十日午前の参院法務委員会で、首相の友人が理事長を務める学校法人「加計(かけ)学園」(岡山市)の獣医学部を国家戦略特区に新設することを巡る問題で、首相自らが過去に学園の役員を務めていたことを明らかにした。民進党小川敏夫氏の質問に答えた。

 首相は「(一九九三年の衆院選で初めて)当選した当初の数年間、学園の監査か、そうしたものを務めたことがある」と語った。報酬についても、年間十四万円受け取っていたとした。

 首相は、学園の役員だったのは「はるか昔のこと」と説明。「私が友人の加計さんのために便宜を図ったようなごとくの前提で議論をしているが、極めて恣意(しい)的な議論だ」と反論した上で「国家戦略特区全般で岩盤規制を破っていかなければならない。既得権を持つ団体、役所もいるので、そこに挑んでいくのが安倍内閣だ」と主張した。

◆補佐官働き掛け 菅氏、調査否定

 菅義偉(すがよしひで)官房長官は三十日午前の記者会見で、和泉洋人首相補佐官が昨年、前川喜平前文部科学事務次官加計学園獣医学部新設手続きを促したことを調査する考えがあるかを問われ、「全くない」と否定した。

 和泉氏の言動については、会見で松野博一文科相は把握していないとした。和泉氏が前川氏を複数回にわたり官邸に呼んだことなどに関し「前川氏からそのような話を聞いたことはない」と述べた。

 一方、民進党大串博志政調会長は会見で、和泉氏の証人喚問を求める考えを示した。

 関連して、国家戦略特区制度担当の山本幸三地方創生担当相は会見で、獣医学部の新設決定前の昨年九月に加計孝太郎理事長と大臣室で、愛媛県今治市への獣医学部新設を働き掛けられたことを明らかにした。

 山本氏は、加計氏からの働き掛けに関し「(戦略特区として)今治市獣医学部新設を提案しているのでよろしく」と伝えられ「公正、中立に粛々と進めていく」と答えたと説明した。