初デートについて

初デートは中学1年生のときだった。相手はもちろん彼女ではなくただのクラスメート。当時すごく気になっていた娘だった。

初めてのデートに童貞感満載で挑んでしまった僕は、舞い上がった。

舞い上がって池袋駅の改札で待ち合わせに来た白いワンピースを着た彼女をみて「おおおおお、おはよう!白いワンピースだね。えへへへ」とかなり挙動不審な態度をとっていた。

デートの3日前くらいから入念な下調べをした。いまは無きホットドックプレスというメンズ向けの青年誌を参考に、女性が素敵だと思うデートスポット、ランチの場所などを血眼になって、探した。

そうして当日僕が出した結論は「ホラー映画を見に行く」だった。

ホラー映画残虐なシーン「きゃあ、怖い!」僕の左腕にしがみつく彼女…なんていう淡い下心を抱えての幼稚な作戦だった。とにかく女性の肌に触れたくて仕方がなかった。

観たのは「スリーピー・ホロウ」というアメリカの連続首なし殺人事件を扱ったものだった。

個人的には面白かったんだけど、残虐シーンがあまりにも多かった。首が5分に一回くらい飛ぶ。刺されて血しぶきが飛び散るシーンもたくさん。

この映画、短時間にとにかく大量の人が死にまくるのだ。

映画が進むにつれ、隣の席の彼女の温度がどんどん低下してゆくのをヒシヒシと感じた。

それ以来彼女は、僕と一切口をきいてくれなくなりました。

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